2002年10月
PDSCシステム
– みるみる事業品質向上システム - 「Plan-Do-See-Checkによるスパイラル向上の仕組み」
概要
元来、事業を達成するにおいて、行動及び活動をPDCA(Plan-Do-Chec-Action)という循環活動のスパイラルによって、行動計画を立て、推進することが良しとされ、さまざまな組織やプロジェクトでの活動規範とされ勉強会や研修会でテーマとして採用されてきた。
しかしながら、新世紀を向かえ、混沌とした経済情勢の中で行政、大手企業を初め時代の変動に対応すべく、部門間の透明化や少数精鋭でのプロジェクト推進による情報の共有という環境下での事業効率化が図られている。
それらの事情を踏まえると、これまでのPDCAという循環活動ではプロセスの充実化という面で、サービスの発信側による自己満足でしか改善されず、世界標準規格におけるISO9001が掲げるユーザーの立場に立った品質マネジメントの維持にも偏った方向性しか見出せない。
その解決策として、今回、PDSC(Plan-Do-See-Check)による循環活動のスパイラルを提唱するものである。
PDSCは、計画、行動、公開、検証である。
これまでのPDCA(計画、行動、確認(検証)、(是正措置))では、システム全体を内製面での見直しを中心とする考え方であるのに対し、ここでのPDSCでは、「公開」という点を重視し、事業の透明化を中心に考えることで、計画、行動、検証についても、発信側のみならず受け手をも巻き込むことを想定している。
これにより、少数精鋭でのプロジェクト推進が、一部から広域に拡大し、活動そのものが全体に浸透して行くことを狙う。
基本的な考え方としては、大なり小なり全ての行動計画を、誰もが分かるように5W2H(When、Where、Who、What、Why、How do、How much)にまとめ、分類できるようにし、その行動結果を明確にすることで、次ステップへの分析を用意にすることに重きを置くことである。